1: ※会議の概要
◯委員長 ただいまから
地球温暖化防止等調査特別委員会を開会いたします。
まず、席次についてであります。
各委員の席は、
議会運営委員会の決定事項により、また、各会派の代表者にお聞きした上で私の方で調整させていただきましたが、ただいまの御着席いただいております席ということになりますので、御了承お願いいたします。
また、委員の皆様の御発言等につきましては、これまでの例により、着席のままで行うこととしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、説明員の出席についてであります。本日は、お手元に配付しております
出席者名簿のとおりの方々に御出席いただいておりますので、ごらんいただきまして御紹介にかえさせていただきます。
なお、今後の委員会におきましては、本日御出席いただいております
環境局長ほか関係職員の方々を基本にお願いしたいと考えておりますが、
調査内容に応じて柔軟に対応していきたいと思います。また、委員の皆様から、説明員の出席について御要望等がございましたら、事前にお知らせいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、委員会における資料の配付についてでありますが、
委員会開催の2日前の正午までに、各会派の控室へ届けるようにいたしたいと思います。また、各委員から当局への資料の要求がある場合は、事前に申し出いただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
次に、本日の委員会の日程についてでありますが、6月の
委員選任後、実質的にきょうが第1回目の委員会でありますので、本委員会のテーマ、
調査項目、
調査方法、
年間開催日程等について協議いたしたいと思います。その後、当局からの報告を願いたいと思っております。
それでは、本委員会の運営について協議いたしたいと思います。
本委員会は、お手元に配付の設置要綱にもありますとおり、「
ごみ減量化のための対策の充実等、
地球温暖化防止に向けた
取り組みなどにより、
環境負荷の少ない
都市づくりを目指すこと」を目的として設置され、この目的達成のため、
ごみ減量化対策など
地球温暖化防止に向けた諸課題、方策等について調査を行うものであります。
まず、本委員会の
調査テーマについてでありますが、1年間という限られた期間で、より充実した
調査検討を行うためには、
設置目的に基づいて、ある程度テーマを絞って調査をすることが必要であると考えます。つきましては、副委員長とも相談の上、作成いたしました案を事前に委員の皆様にお送りいたしましたが、本日同じものをお手元にお配りしておりますので、これをたたき台として御協議いただきたいと思います。
それでは、運営案をごらんいただきたいと思います。
まず、目的及び調査については、先ほど申し上げましたとおりとなっております。
次に、調査のテーマについてですが、本委員会は昨年6月に設置され、昨年度の委員会においては「
地球温暖化防止(低
炭素社会)に向けた
取り組みについて」及び「
温室効果ガスの
排出抑制に向けた具体策の検討について」という大きなテーマのもと調査を行ったところです。本年度は、私たちの生活に身近なところから
地球温暖化防止に向けた
取り組みについて調査を行いたいと考え、「市民とともに取り組む
地球温暖化防止について」をテーマとして考えております。
次に、
調査項目についてですが、市民一人一人が
地球温暖化防止に積極的に取り組むためには、身近なところから気軽に取り組めるということが大切であると考えます。私たちの身近なところとして、家庭や学校などにおける
取り組み、さらに、環境にかかわる
市民活動をしている方々の
取り組み等についても調査を行いたいと考え、地域・
市民活動における
二酸化炭素排出抑制等の
取り組みについてを
調査項目として考えております。市民一人一人の
取り組みについて考えるところからスタートし、それを促進するためにはどうしたらよいのか、行政として何ができるかといったことについても議論を深めてまいりたいと考えております。
調査の方法についてですが、当局から、本市における現状や
取り組み、施策等を御報告願い、それに基づいて質疑を行い、また、
先進都市や市内の視察を行うとともに、さらには有識者からの意見聴取による調査なども行いまして、それらをもとに
委員相互の意見交換を行い、一定の方策等を見出しながら、行政にかかわるものについては提言や要望として当局に伝えてまいりたいと考えております。
次に、年間の
開催日程及び内容についてですが、定例会などの日程を考慮いたしまして、本日を含めまして6回程度開催したいと考えております。なお、第2回委員会につきましては、9月1日火曜日を開催日として考えておりまして、
地球温暖化問題に関する専門的な見識をお持ちの有識者からお話を伺いたいと考えております。それを踏まえた上で、第3回委員会においては、実際に
市民活動などにかかわっている方のお話を伺いたいと考えておりますが、3回目以降の具体の開催日については、その都度皆様にお諮りしたいと考えております。
私としましては、基本的にこのようなことで進めてまいりたいと考えておりますが、皆様から御意見がございましたらお願いいたします。何か御意見ございますでしょうか。
2:
◯佐藤わか子委員 私も、基本的に身近なところからできる温暖化というのは、とても対策というのは大事だと思うのですが、私は、これ環境局からどうしても離れてしまうのですが、車のエコ、乗るのを少し自粛するとか、それからエコ車の対応とか県とかやっているんですけれども、車も
地球温暖化防止ということには身近にできるものにかかわれるんではないかなと。そういうものもここの中に、もし可能であれば盛り込んでいただければ、所管が環境局でなくなるという問題はあると思うのですけれども、大きく仙台市の
二酸化炭素排出抑制ということを考えたときには、車のことも必要でないかなと思いまして、参考にしていただければなと思います。
3:
◯委員長 わかりました。たただいまの御意見ですけれども、いろいろ議論の中で出て、そしてまたいろいろ当局の方でお願いしたいときは、その都度またお願いもしてまいりたいと思いますので、参考にさせていただきたいと思っております。
4:
◯鈴木繁雄委員 去年の報告書を
佐藤委員に読んでいただくと、去年の1年間の活動で、我々やったことですから、
佐藤委員から見れば幼稚園のようなもので、おまえら何やってたんだと御批判も多分受けると思いますよ。しかし、去年は1年間いろいろ、僕は熱心にやっていたつもりだったんですが、でも奥が深いですから。
5:
◯佐藤わか子委員 昨年のは読ませていただいたんですけれども、他都市の事例で、それをさらに一歩進めて、
ノーマイカーデーとかということを設置しながら自治体で取り組んでいるところもありましたものですから、それが具体的な形になればいいかなということの提案でした。
6:
◯委員長 参考にさせていただきたいと思います。
あとは、去年の報告書は出ておりますよね。(「はい」の声あり)わかりました。ありがとうございます。
ほかによろしいですか。(「はい」の声あり)
それでは、今のことも参考にしながら、先ほどずっと申し述べましたようにさせていただきたいと思っております。
次に、他
都市視察についてでありますが、秋ごろに実施したいと考えておりまして、過日開催されました
調査特別委員会正副委員長会議において、他
都市視察の実施については、1班編成で1泊2日とし、また、議長まで
委員派遣の申し出を行い、了承を得ることが整理されておりますので、そのようなことで進めさせていただきたいと思います。
具体の日程についてでありますが、副委員長とも相談の上、今後整理をしたいと考えております。
また、視察先につきましては、今後、皆様と御相談しながら決定してまいりたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、次に当局からの報告であります。
地球温暖化に関する
基礎的資料並びに今回のテーマに関連する事項について報告をお願いいたします。
7:
◯環境局長 環境局長の坪田でございます。これから1年間よろしくお願いいたします。
昨年に引き続いての
地球温暖化防止等調査特別委員会でございますが、今年度は、より市民に近い、市民の目線に立った地域や
市民活動における
地域温暖化防止の
取り組みというものがテーマと伺っております。私
ども環境局といたしましても、
温暖化防止に向けた諸課題や方策等につきまして、ぜひ委員の皆さんからさまざまな御意見をちょうだいいたしまして、今年度の後半から改訂に入ります仙台市の
環境プラン、新たな杜の
都環境プランの策定に生かし、平成23年度から実施してまいりたいと考えております。よろしくお願いいたします。
それでは、お手元にお配りしております資料に基づきまして、順次御説明してまいりたいと思います。
まず、資料1の
地球温暖化に関する
基礎的資料につきまして、
環境企画課長より御説明いたします。
次に、資料2の
環境活動団体と本市の連携につきまして、
環境都市推進課長より御説明いたします。
資料3の
FEEL Sendaiの
環境学習ガイドにつきましては、後ほど御高覧いただきたいと存じます。
8:
◯環境企画課長 それでは、私の方から資料1の方の資料を説明させていただきます。
それでは、今後の議論の参考となり得るような温暖化の基礎的な
データ等の紹介をさせていただきます。正面のスクリーン、または、お手元の資料1で御確認いただきたいと思います。昨年度の委員会で詳しいお話をしておりますので、きょうは
エッセンス部分だけの御紹介になります。
まず、1枚目めくって、
地球温暖化の主たる原因とされる
温室効果ガスといいますと、
二酸化炭素がその代表物質としてあげられますけれども、その辺の説明をさせていただきます。
温室効果ガスには、水蒸気、
二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、
フロン類がございますけれども、このうち水蒸気につきましては、人為的な制御ができないということで除いて考えております。
それぞれのガスが持つ
温室効果の大きさ、これは
地球温暖化係数と言うわけですけれども、この大きさについては
二酸化炭素を1としたときにメタンが23、一酸化二窒素が296、
フロン類については120から2万2000くらいと、そうなっております。
それで、
二酸化炭素の方の濃度については、
産業革命前は280ppmと言われておりましたけれども、2005年には379ppmというように増加しております。
そういう中で、
産業革命以降、人為的に排出された
温室効果ガスの
地球温暖化への寄与度については、
二酸化炭素が60%、メタンが20%、一酸化二窒素が6%、
フロン類が14%となっております。このように
二酸化炭素については、
単位当たりの
温室効果は少ないのですけれども、その存在量が圧倒的に多いという理由のために寄与度が高くなっておりまして、温暖化問題を考える際には最も重要な物質であると、そういうわけでございます。
次に、2005年におけます世界の
二酸化炭素排出量について見てみます。多い順に
アメリカ、中国、ロシア、日本、インドと続いております。日本は第4位です。なお、最新出されました国の
環境白書で、2006年のデータが公開されましたけれども、それによりますと
アメリカが20.3%、中国が20.2%とほぼ並びました。日本が4.3%で、インドの4.5%に抜かれて5位となっております。また、詳細なデータはまだ出ておりませんけれども、2007年には、中国が
アメリカを抜いたというふうに言われております。
国別の国民1人当たりの排出量では、この表は
アメリカ、
オーストラリア、カナダと続きまして、日本は8位、中国15位、インド21位となっています。これも最新の白書を見ますと、
オーストラリアが
アメリカを抜いて1位と。また、日本は9位、韓国が上位にいっているという状況でございます。これらのデータからわかるとおり、中国、インドといった大量の排出をする新興国、この
国際的枠組みへの参加が重要であるということがわかると思います。ことし12月にコペンハーゲンでのいわゆるCOP15、これでの議論の最大のポイントはこの辺にあるということでございます。
なお、先般G8
イタリアサミットで、先進国が2050年までに
温室効果ガスを
マイナス80%以上と、こういう形で
首脳宣言を採択しておりますけれども、続いて行われました
新興国参加の
主要経済国フォーラムにおきましては、協議が難航して数値目標が盛り込まれていないと、そういう状況でございます。
こういう状況の中、去る6月10日、政府は、我が国の
温室効果ガス削減の中期目標につきまして、2020年に2005年比で
マイナス15%と、そう表明して国民に協力を呼びかけております。あらかじめ六つの選択肢を国民に提示して、
パブコメ等の手続を経ておりまして、選択肢の一つでありました
マイナス14%に、
太陽光発電の大胆な上乗せをしたものと説明をされております。内容的には、
太陽光発電を現在の20倍とするとか、新車の半数を
エコカーとするとか、そういったことで低
炭素革命の将来像と道筋を示しながら、また一方で、1
世帯当たり年間7万6000円という地球を守るための国民負担の試算も示したところでございます。
なお、参考までに、表の中の左側の表のちょうど真ん中ぐらいに、
固定価格買取制度という
ちょっと線が引いたところがございますので、そこだけ紹介させていただきます。これにつきましては、家庭、企業、学校等が太陽光を利用して発電して余った電力について、
電力会社に買い取りを義務づける制度でございまして、現在、
電力会社が自主的に購入しております際の価格を当初約2倍に引き上げまして、また、10年程度の
長期買い取りとするということで、法的根拠となります(通称)
エネルギー供給構造高度化法、これが7月1日に成立しておりまして、間もなく施行というか準備されています。当初、来年度の実施を目指していたというふうに聞いておりますけれども、その後、今年度に前倒しして実施すると、そういうことで伺っております。
一般家庭で、国の
補助金等を活用してこの制度も利用すると、10年程度で設置費用は回収できると、そのように試算されてございます。
続いては、まず、左のグラフをごらんいただきますけれども、一昨年実施しました本市の
温室効果ガス排出量の
算定調査によりますと、仙台市の
排出総量では、2005年度は729.6万トンでございまして、基準年1990年度の591.8万トンに比べ約23%増ということになっております。グラフをごらんになると、大体2000年度をピークに横ばいあるいは減少という傾向にあるかというふうに思います。1人当たりの排出量につきましても同じような傾向で、2005年度が7.12トンで、90年度の6.44トンから、これは約10%増となっております。
次に、右のグラフですね、本市の
部門別二酸化炭素排出量について見てみます。
まず、初めに部門の説明をしたいと思いますので、こちら次のページの左下のところに解説がございますので、それも参考にしていただきますけれども、まず、
産業部門といいますのは、製造業とか農業といいました一次、二次産業、それから
運輸部門というのが鉄道とか自動車とか人・物の
輸送業務、それから
民生家庭部門というのが
個人世帯のことですけれども、自家用車については
運輸部門でカウントします。また、
民生業務部門というのは、オフィスとか
小売業等なんですけれども、こちらも自動車については
運輸部門でございます。それから、
エネルギー転換部門というのは
電気事業者等のことでございます。
前に戻りまして、右の方のグラフでございますけれども、グラフの右の方に2005年度の数値ですね、1990年度比での伸び率を掲げてございます。若干解説しますけれども、運輸、
民生家庭、業務が3ないし4割程度という高い伸びを示してございます。
運輸部門につきましては、これまで
自動車保有台数の伸びでありますとか、自動車の
エネルギー消費量の高い伸びで増加してきたわけなんですけれども、近年は
保有台数の増加率が、軽自動車を除きかなり鈍化していると。それから、1台当たりの
エネルギーの消費量、これも減っておりまして、
マイナスへと転じております。
また、
民生家庭部門につきましては、1
世帯当たりの
エネルギー消費の原単位の伸びと、それから世帯数の伸びで増加傾向にありましたけれども、これも近年は
エネルギー消費原単位、こちらは大体横ばい、それから世帯数の伸びも鈍化してきております。
それから、
民生業務部門につきましては、
事務所ビル、卸売・小売店舗での
延べ床面積の増加がありまして、こちらが
エネルギー消費の伸びを押し上げてきたと、そういう状況にございます。
部門別の
二酸化炭素の排出量につきまして、国全体と仙台市の比較をしてございます。グラフを見るとはっきりしておりますけれども、本市におきましては
運輸部門でありますとか
民生家庭部門での排出量が多いと、そういう特徴でございます。
東北の
中枢都市での人口集積、あるいは消費としての性格とか、学生、
転勤族等の
単身世帯の割合が多いとか、あるいは広い市域の中で鉄軌道系の
交通機関がまだ脆弱であると、そういうことで
自動車交通への依存が高いと、そういったことがあらわれた結果ではないかというふうに見ております。
現在、先ほど局長からも紹介ありましたけれども、平成23年度を初年度とします新しい
環境プラン等の改訂作業を進めておりますけれども、低
炭素都市づくり、こちら
環境政策においては大きな柱の一つと位置づけながら、新しい
都市交通システムの構築、それから低炭素型の
エネルギーシステムの
普及拡大、あるいは
ライフスタイル、
ビジネススタイルの変革あるいは定着、こういったものに対しまして、具体的に何をすべきかをしっかりと記述して実行してまいりたいというふうに考えています。
とりわけ
運輸部門、
家庭部門に力を入れるべきであると。そういう観点から、
地下鉄東西線時代の新しい
交通体系等の問題、あるいは低炭素型の
ライフスタイル誘導という意味では、市民等と一緒になった
取り組みの
必要性等こういったものがございますので、この
委員会等の議論も参考にしながら、いろいろ考えてまいりたいと思います。
9:
◯環境都市推進課長 私からは、資料2に基づきまして、
環境活動団体と本市の連携について御説明させていただきます。説明に当たりましては、資料3の9ページも開いていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
まず、資料2の1.
環境活動団体の概要についてです。
市内には、特定非
営利活動法人として認証されたいわゆるNPOを初めとして多くの
環境活動団体がありますが、そのほとんどは法人格を持たない団体、そして少人数のグループなどです。さまざまな規模の団体が、
地球温暖化対策や地域の
自然環境保全、リサイクル・
ごみ減量などを初め、実に多様な分野で
環境保全活動に取り組んでいます。
環境局が設立にかかわりました
FEEL Sendai、これにつきましては後ほど御説明いたしますが、この
ホームページでは、掲載に御了解をいただいた82団体の
活動内容等を紹介しているところでございます。
その団体の
活動内容につきましては、お開きいただきました
環境学習ガイドの9ページをごらんください。
掲載団体からのお申し出のとおりに、AからOまでの15分野に分類いたしまして御紹介しております。一つの団体の活動は、一つの分野にとどまらず、複数の分野で幅広く活動している。このように、各分野にまたがった具体的な
取り組みが、大きな視点でとらえますと、すべてが
地球温暖化防止につながるものであるとも言えると思います。
次に、協働の
取り組みの例を、あまたある
市民協働の
取り組みの中の一部になるかとは思いますが、資料に沿いまして御紹介させていただきたいと思います。
お手元の
環境学習ガイド、それから
環境学習パートナーズリストというものを作成いたしまして、NPO、それから人材の情報を提供しているところでございます。各学校ですとか
市民センターの方に配付してございます。
それから、本市のISO14001認証取得を契機にいたしまして、さまざまな独自の
環境マネジメントシステムを市民と協働でこれまで構築してまいりました。そこにあげておりますとおり、市民版は、現在、エコ・チャレンジとして初級から上級まで家庭で
環境配慮行動に取り組めるものとして、
ホームページで通年御案内しております。
中小企業版につきましては、現在
みちのくEMSという愛称で、
みちのく環境管理規格認証機構が規格の普及を行っています。学校版につきましては、現在、杜の都のエコ・スクールとして、
市立小中学校の全校で認証取得し、それぞれ
環境行動の目標を立てて取り組んでいるところでございます。
次に、市の行います
環境社会実験における連携といたしまして、これまで
取り組みました事業は、例えば広瀬川1万人
プロジェクトですとか、
仙台笹舟プロジェクト等として、現在も市民が中心となって継続しているところでございます。
続きまして、
環境国際会議の
関連イベント等の企画・開催につきましては、以前仙台で開催されました
国際会議の期間中に、市民の手で
フォーラムが開催された例ですとか、または、ヨハネスブルグで開催された
世界首脳会議などに、
市民団体で構成されました
実行委員会が
共同イベントを開催した例などがございました。
次の「
FEEL Sendai事業で
環境学習プログラムを作成」とございますが、これは次の3で詳しく御説明したいと思います。
また、市民、NPO、学生などで構成される
実行委員会が企画し運営いたします
環境フォーラムせんだいを、
せんだいメディアテーク等で開催しております。最近は、
地球温暖化防止をテーマとして、1,000名以上の市民の来場でにぎわっております。
丸の最後、み
やぎ環境カウンセラー協会と連携いたしまして、事業者、行政等が仙台・み
やぎクールビズ宣言実行委員会を構成いたしまして、
クールビズですとか7月7日のクールアース・デーの夜8時以降の消灯の
取り組みを実施しているところです。
次に、
FEEL Sendai(杜の都の
市民環境教育・
学習推進会議)の概要について御説明いたします。
FEEL Sendaiは、平成16年5月に、本市の
環境教育・
学習プランに基づき、
環境教育・学習を推進する組織として設立されました。市民、NPO、学校、大学、事業者、仙台市などのメンバーで構成されています。その中から、主な事業を御紹介いたします。
資料の2行目、「
夏休みエコ・チャレ
スタンプラリー」ですが、これは交通局と共催して、現在8月末までということで実施中でございます。
それから、3行目、「杜々かんきょう
レスキュー隊」
プログラムですけれども、こちらは特色ある地域や都心部の
自然環境を
環境学習のフィールドとして位置づけまして、こうした
地域資源を活用した体験型の
プログラムを
環境活動団体が作成し、その
プログラムを学校や
市民センター等で実践していただくものでございます。これまでに27の
プログラムが作成されまして、平成15年度の開始以降、延べ1万5000人の市民が体験をしております。
最後の丸、ESD/
RCE地域普及啓発事業も実施してございますが、ここでは詳しく御説明いたしませんので、後ほど資料をごらんいただければと思います。
最後に、「緑の
カーテン」づくりにおける連携状況について御説明いたします。
資料は裏側になってございます。緑の
カーテンとは、建物の窓の外側にヘチマなどの
つる性植物をネットなどにはわせて日光を遮るようにする、いわば自然の
カーテンというものです。現在は、学校等における緑の創出の
取り組みとして、また、町中のヒートアイランドの緩和策という視点から、
地球温暖化防止につながる
取り組みとして、全国的に緑の
カーテンへの注目が高まっているところです。仙台市におきましては、
環境活動団体と小学校、
市民センターが連携し、少しずつ
取り組みが広がっているところでございます。
FEEL Sendaiでは、先ほど御説明いたしました杜々かんきょう
レスキュー隊事業の
プログラムとして、シンプル&スローライフの会に緑の
カーテンづくりの
プログラム作成を委託いたしまして、将監小学校で平成19年に試験的に実施したというような例がございます。また、これとは別に環境局の
環境教育のメニューといたしまして、例えば学校や
市民センターが環境保全について学習する際、地域の方を講師としてお願いした費用の一部について負担するというようなメニューを活用いたしまして、緑の
カーテンづくりを行っている学校、それから
市民センターなどもございます。また、財団法人仙台市公園緑地協会におきましても、市民向けの緑の
カーテンづくり講座を開催しているというようなことでございます。
以上で資料2の説明を終わらせていただきます。
10:
◯委員長 ただいま当局より報告のありました件について、皆様から御質問等がありましたら、どうぞお願いいたします。
11: ◯相沢和紀委員 最初に資料の1、世界の国別の排出量で、06年度の新しい数値の中で、日本が4.3%に減ったというふうにお話がありましたけれども、総排出量はどれほどふえているんでしょうか。全体としてパーセンテージは減ったんですけれども、排出量そのものは多分ふえているというふうに思うので、総排出量がわかりましたら教えてください。
12:
◯環境企画課長 済みません、ちょっと詳しい資料がないのですけれども、世界の総量が2005年で266億トンとなっておりますけれども、2006年では280億トンとなりまして、それに4.3%、若干端数とかがありますので。
13: ◯相沢和紀委員 資料2の最後のところで、学校での緑の
カーテン、20年度5校で、21年度2校プラス1ということになっていますけれども、20年度やった学校は今年度はやっていないのかどうか。要するに、単年度で終わっているのか、それとも継続してやっているのか、そこを伺いたいと思います。
14:
◯環境都市推進課長 こちらの掲載の状況につきましては、こちら今のところ環境局で、教育局の方からこれだけの学校でやっていますというようなところをお知らせいただいて載せたものでございます。ちなみに、19年度と20年度につきましては、同じ学校の方が2年間続けてやっていたという例も聞いているところでございます。
15: ◯相沢和紀委員 であれば、19年、20年度に5校やっていて、21年度は残念ながら貝森小学校と鶴谷は残っているけれども、ほかの学校がやめてしまったというふうに推定されるわけですよね。それでは、なぜやめてしまったのかと。そういうところについて総括をしなければ、この事業として本当にそれが役立ったのかどうかというところが見えてこないのではないかなというふうに私は考えますので、この点についてもう少し深く考察をすべきでないかというふうに思います。
関連して、資料3の方の資料、
環境学習ガイドというのを見せていただきました。発行が2006年3月末というふうになっていて、もう既に3年以上経過しております。これらの資料については、大変入り口はわかりやすいというか簡単な部分があるんですが、だんだんだんだん入っていくと中身が深くなって難しい表現が出てまいります。このガイドについては、どういう方をねらいとして作成しているのか。これが、小学校低学年なり高学年であっても、ちょっとこの中身では難しいのではないのかなと。どういう市民層を相手につくったものなのか、まず教えてください。
16:
◯環境都市推進課長 こちらの
FEEL Sendaiの
環境学習ガイドは、以前は仙台市の方で作成しておりまして、途中から
FEEL Sendaiの方がつくるということで、作成主体をかえて取り組んでおりました。
それで、以前仙台市がつくっていたときは、環境保全団体が行いますイベント情報ですとか、そういうものをまとめて載せていたんですけれども、そちらの方の情報につきましては、現在は
FEEL Sendaiの
ホームページの方などを通じましてお知らせをしているというようなことですとか、少しずつつくり方が変わっているということになっています。
その中で、
FEEL Sendaiがつくりましたときは、主にこれからの環境問題について取り組んでいただけるような、そのような
環境学習のリーダーですとか、それから学校の先生方ですとか、そういう方が、こういうことはどういうことなんだろうと思ったときに読み返していただけるようなものということで、このようなつくりにしたというようなことでした。
そして、これについては、お手元にお配りしたのはちょっと古いもので申しわけなかったんですけれども、今年度
FEEL Sendaiの方でさらに更新をするということで予算化をしておりますので、また年度末ぐらいには新しいものをお配りできるのではないかというように考えているところでございます。
17: ◯相沢和紀委員 中身に入りますけれども、3ページ目の土壁ワークショップというふうに書いてありますけれども、これ登り窯のように私は見たのですけれども、仙台市の中にこんな大きな登り窯があるというふうには記憶していないのですけれども、仙台市民が簡単に利用できる施設、そういった意味では、あれば問題ないんですけれども、なかったように記憶しているので、本当に利用しやすいものなのかどうか、ちょっとこの写真が気になりました。
それから、もう一点は、後ろの方の施設の30ページ以降になるんですか。もちろん3年前に作成したということでありますけれども、この間にいろいろと施設がなくなったり改編されたりするところがございます。新天文台が西公園から錦ケ丘に移っておりますし、それからこども宇宙館もなくなっておりますし、それから県の泉岳自然の家、これも廃止になっております。そこに併設されているキャンプ場だけは残っているように確認させていただきました。あと足りないのは大倉のふるさとセンターができておりますので、そういった部分などを改訂されるのであれば、しっかり目を通していただいて、充実したものにしていただきたいというふうにお願いをしておきたいと思います。
18:
◯委員長 御意見としてお伺いしてよろしいですか。(「はい」の声あり)わかりました。ありがとうございます。
19: ◯小野寺利裕委員 私の方から、参考までで結構なんですが、資料1の仙台市域における
温室効果ガスの排出状況なんですが、他の政令都市と比較した資料等があれば、ぜひ参考にさせていただきたいのですが、ありますでしょうか。
20:
◯環境企画課長 昨年、この委員会におきまして、今の御質問の趣旨の資料要求がございまして配付しているものがございますので、そちらを後ほど皆様に改めてお配りしたいと思いますが、それでよろしいでしょうか。
21:
◯委員長 それでは、そのようにお願いいたします。
22: ◯高見のり子委員 今御説明をいただきまして、環境全体の御説明であったと思うのです。ことしの委員会の
調査テーマが、市民とともに取り組む
地球温暖化、
調査項目は、地域・
市民活動における
二酸化炭素排出抑制等の
取り組みということなので、一気にすべてが前進するということはなかなか考えにくいので、とにかく具体的に一つでも二つでも市民の皆さんと取り組んで、具体的に取り組んでいけるようなことをやっていくということが、具体的に進めていくということが求められると思うし、この委員会ではそれが何なのかということを御議論する場所ではないかなと思うのです。
そういう意味で、一つ簡単にできそうだなと思うのが、資料2の方で報告をされた緑の
カーテンづくりということの報告がありましたけれども、もう少し広く、学校すべてに呼びかけて、本当は全部で別に取り組んだっていいことではないかなと思うので、そういうお呼びかけはしていらっしゃるのかなというのが一つはお聞きしたい。
あと、ごみの問題というのも、子供たちの学校教育の中で、環境問題を取り上げる中では、ごみの問題なんかも子供たちにいろいろ一緒に学習をしていってもらうテーマではないかなと思うので、資料2が
環境活動団体との連携ということでの報告ですけれども、ごみの問題なんかもやっていらっしゃることがあれば教えていただきたいのと、もしやっていないのであれば、そういう観点からもごみの問題なんかも学校教育の中で取り組んでいただけたらいいんでないかなと思いますが、いかがですか。
23:
◯環境都市推進課長 まず最初の、緑の
カーテンをすべての学校でやっていただいてはどうかと、お呼びかけをしているかということにつきましては、環境局の方から特に「これはやってください」というような呼びかけということはやっていない状況です。ただ、先ほど来御説明をしております杜々かんきょう
レスキュー隊の
プログラム集をまとめた、このような冊子を各学校にすべて配らせていただいております。その中から、学校が杜の都のエコ・スクールの事業として、ことし例えばやりたいというものを決めていただいて、その中でこの
プログラムを使ってやりたいという学校については、こちらの方から支援をしていると、このような状況でございます。
それから、ごみの問題につきましては、この
環境学習プログラムの中にも一部あるものもあるんですけれども、例えばことしは市内の小学校に環境事業所の職員が講師となりまして、実際の授業時間を使って、子供たちに
ごみ減量・リサイクルに関する説明を行うというような新規事業も進めておりまして、既に取り組んでいる学校もあるというように聞いてございます。
24: ◯高見のり子委員 その資料がもし、どちらに行けばあれですかね、環境局にもしあれであれば後で……。
25:
◯環境都市推進課長 次回の委員会に、委員の皆様に配付させていただきたいと思いますので、お願いいたします。
26: ◯花木則彰委員 今の教育の問題もそうなんですけれども、環境問題を市民とともに取り組む上でも、相当市役所でもいろいろな各局と協力、協働しなければいけない面というのはたくさんあると思うのです。それは結構時間がかかったりする中身なので、新しい
環境プランをつくるということであれば、そこら辺は相当急いで取り組んでいく必要があるのかなというふうに思っているんです。
例えば、最近ちょっと気にかかったことで言うと、今、
太陽光発電のパネルが助成ももう一回復活してということで、これをふやしましょうとなっていますよね。例えば、だれかのおうちが太陽光パネルをいっぱい頑張ってつけたとします。でも、隣に例えばマンションが建って日陰ができるというときのいわゆる日影規制の問題だとか、いわゆる建築基準法で言っている日影規制は、部屋に日当たりがどのぐらいあるかということを基準に考えられていますけれども、太陽パネルをもし本当に市民にも一定の投資もしてもらって広げていこうということであるとすると、そうやってつくったやつがそうやって侵害をされるという事態に対しての法的な保護というか、そういったものは今国のレベルではないんですよね。
それで、それを例えば仙台市で太陽光パネルをもっと設置しましょうと、そういう面で先進的な都市になろうといったときに、市独自でも建築規制をかけられるような方向も考えないとだめなんだと思うのですけれども、ほうっておいたら都市整備局は絶対そんなことは考えないと思うのですけれども、そんなことを検討してくれということは、どこかがだれかが言い出さないときっと検討できないと思うのです。問題が起こってからでは遅いような気がしていて、ぜひ市役所としてプランをつくるということであれば、そういういろいろな課題の整理もぜひ急いでもらえばいいなと思うのですが、太陽光パネルをつくって、隣にマンションが建ったときは一体どうなるのかとか、だれか研究している人はいますでしょうか。
27: ◯環境部長 ただいまの御意見でございますが、まず、研究している方については、済みませんが、こちらとしては残念ながら承知しておりません。調べてみたいとは思います。
それから、
太陽光発電に関する設置の苦情等に関しましては、花木委員おっしゃったことについては、将来問題が出てくる可能性があるかもしれないということは理解できます。ただ、現在、宮城県内に六千数百件の
太陽光発電が
一般家庭についておりますが、宮城県内で六千幾らだったと思います。仙台市内では二千数百の世帯でございます。仙台市内44万世帯ぐらいあると思いますけれども、そのうち二千数百ということで、まだまだ普及が進んでいないということもありまして、花木委員が言われたような苦情とか相談というのは今のところないという現状でございますので、将来に向けて普及が進めばそういったことが出てくる可能性もございますので、今の御意見については念頭に置きながら、また、今後プランの策定等で本当に必要かどうかも含めまして、今すぐ対応が必要かどうかも含めまして検討していきたいと、御意見として承りたいというふうに思っております。
28: ◯花木則彰委員 確か名古屋で裁判があったと思うのです。結局マンション建設側の方が勝ったみたいですけれども、現状はそういうことだなというふうに、確かそのニュースを見たとき思ったので、ちょっと調べてみていただければと思います。
29:
◯委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
30:
◯委員長 なければ、以上で報告事項を終了いたします。
次に、次回の委員会についてですが、先ほど申し上げましたとおり、9月1日火曜日、午後1時からとしまして、有識者の方をお招きして、意見聴取や意見の交換等を行いたいと考えておりますが、その詳細につきましては正副委員長に御一任いただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
31:
◯委員長 それでは、そのようにさせていただきます。
それでは、次回の委員会に向けて皆様から資料要求等はございませんか。